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老いを恐れない社会の実現に向け、株式会社Rhelixa(レリクサ) - 総額4.9億円の資金調達を実施






この度、株式会社Rhelixa(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:仲木 竜、以下「当社」)は、老いを恐れない社会の実現を目指す事業「エピクロック®事業」の拡大を目的とし、大和企業投資株式会社、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(KIRIN・GB投資事業有限責任組合)および株式会社リバネスキャピタルを引受先とした第三者割当増資と、株式会社日本政策金融公庫および株式会社常陽銀行からの協調融資で、総額4.9億円の資金調達を実施しました。


資金調達の概要


今回の資金調達は、「老いを恐れない社会の実現」を目指すエピクロック®事業の拡大を主な目的としています。


エピクロック®事業は、独自の生物学的年齢評価技術*1を起点として、生活習慣の改善や特定の介入がもたらす抗老化効果を評価する研究支援、企業・研究機関との連携を通じた新規抗老化ソリューションの開発、身体老化度の評価結果と抗老化*2に向けたアクションプランを提供する一般向け検査サービスなど、を行う事業です。

なお、この度の調達により、累計調達額は12.8億円になりました。


調達金額:4億9000万円

調達方法:第三者割当増資、融資

引受先(敬称略、順不同):

DCIベンチャー成長支援2号投資事業有限責任組合、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(KIRIN・GB投資事業有限責任組合)、株式会社リバネスキャピタル

借入先:

株式会社日本政策金融公庫、株式会社常陽銀行

資金用途:研究開発、マーケティング投資、採用・組織体制の強化



資金調達の背景と目的


世界保健機関(WHO)が30年ぶりに国際疾病分類*3(ICD)を改定し「老化関連の(aging-related)」という新たな分類コードが追加されたように、近年、老化の捉え方に大きな変化が生じています。「老化は加齢とともに避けられない現象である」という従来の通念から「老化は予防や治療が可能な病である」との認識が広がり、長寿科学の発展とともに、老化の根本的な予防や治療に向けた試みが世界中で加速しています。


しかし、老化の予防や治療の効果を、科学的根拠に基づいて適切に評価するための制度や指標も同時に必要となります。エピゲノム情報*4であるDNAのメチル化パターン*5に基づき身体の老化度を計算するエピジェネティック・クロック*6は、その精度と頑健性(ロバストネス*7)の高さから、従来の測定方法を凌駕する技術として注目され、生物学的年齢や老化速度を測定する上でもっとも有望かつ妥当な方法であることが、数多くの研究で報告されています。


エピジェネティック・クロックにより計算された生物学的年齢はエピゲノム年齢とも呼ばれ、見た目の若々しさや健康寿命、加齢性疾患*8のリスクを反映します。生物学的年齢を測ることは、現在の健康状態や将来の健康リスクを把握するために有用であるだけでなく、自身の生活習慣や行動変容が身体の老化に与える影響を可視化し、今後の改善点を考える手助けにも繋がります。


さらに、長寿科学の発展により、どのような行動が抗老化や若返りに寄与するのか、エビデンスに基づいた知見が蓄積されつつあります。生活習慣の改善や適切な介入は、身体の老化を減速させるだけでなく、生物学的年齢を巻き戻すことさえできることが示されています。


当社は、『生命科学に寄り添い、未来を豊かに』をミッションに掲げ、エピゲノム解析のリーディングカンパニーとしてオミクス情報を独自の技術とノウハウで解析し、顧客が行う研究・開発の効率化と精度向上に貢献して参りました。これまで当社が支援してきた研究プロジェクトは、1万件以上にのぼります。


この研究支援事業を通じて培ってきた技術は、抗老化を目指した研究開発・事業の推進に大きく貢献できると判断し2023年11月よりエピクロック®事業を開始しました。今回調達した資金の一部をエピクロック®事業の拡大に活用することで、日本国内およびアジアの抗老化市場の創出と発展に繋げるとともに、老いを恐れない社会の実現に向けて事業を加速させて参ります。


エピクロック®事業特設サイト:https://epiclock.jp/



企業概要


会社名 株式会社Rhelixa

所在地 東京都中央区入船三丁目7番2号 KDX銀座イーストビル5F

代表者 代表取締役CEO  仲木 竜

事業内容 オミクス解析の受託およびコンサルティングサービス

医学生物学研究支援クラウドサービスの開発・運営

抗老化に関する研究開発およびサービスの提供

資本金 5億8900万円(資本準備金を含む)

設 立 2015年2月

株式会社Rhelixa  公式HP https://www.rhelixa.com/

エピクロック® 公式HP https://epiclock.jp/


【用語解説】

*1 生物学的年齢:

生物学的年齢は、身体の細胞や組織の状態に基づく年齢であり、暦年齢(誕生からの経過年数)とは異なる概念です。生物学的年齢は、ヒトの見た目や健康寿命、さまざまな加齢性疾患のリスクなどを反映する年齢として捉えられています。


*2 抗老化:

身体の老化に抗うことを指します。英語圏では「アンチエイジング(Anti-Aging)」という表現だけでなく、長寿を表す「ロンジェビティ(Longevity)」や、老化が可逆性を持つことが科学的に実証されているため「若返り」を表す「リジュビネーション(Rejuvenation)」や「リバースエイジング(Reverse Aging)」といった表現もキーワードとして多く用いられています。老化の予防や治療は、特定の一つの疾患ではなく、多くの慢性疾患を一度に予防することに繋がるため、抗老化を目的とした研究開発投資や事業投資は世界中で急拡大しつつあります。


*3 国際疾病分類(ICD):

国際疾病分類(ICD)は、世界保健機関(WHO)が発行する、疾患や健康に関する問題を系統的に分類したものです。全世界の医療機関や研究者が共通の言語で疾病を認識・報告するための基準として使用されており、医療政策の策定や研究の方向性を決定するための重要なシステムです。近年、老化を病気の一種と結論付ける研究成果が多数発表されています。加齢関連疾患が死因に大きく関与している事実があるにも関わらず、従来のICD-10には老化を示すコードが存在しなかったため、2019年に30年ぶりに見直されたICD-11では「加齢関連の(aging-related)」というエクステンションコードが新設されました。


*4 エピゲノム:

ゲノムは、DNAに含まれる塩基という物質の並び順(「塩基配列」と呼ばれる)で規定されており、塩基配列は先天的に決まっています。一方、塩基配列そのものは変化しなくても、遺伝子の使われ方は細胞や組織の機能や環境に応じて後天的に変化します。このように、塩基配列を変化させずに、遺伝子の使われ方を調節する仕組みを「エピジェネティクス」と呼び、エピジェネティクスを規定する情報の集まりを総称して「エピゲノム」と呼びます。

*5 DNAメチル化:

DNA中のCpGサイトと呼ばれる特定の領域にメチル基という小さな分子が結合する生体内の現象です。DNAメチル化は、遺伝子発現のオン/オフを制御する役割を果たすことから、「DNAスイッチ」とも呼ばれます。DNAにみられる様々なメチル化パターンは、老化や健康上のリスクと密接に関係していることがわかっています。


*6 エピジェネティック・クロック:

DNAメチル化のパターンを測定することで、生物学的年齢を評価するアルゴリズム、またはアルゴリズムによって計算された生物学的年齢そのものを指します。エピジェネティクスによる遺伝子の制御の状態を見ることによって、実際の年齢よりも身体の細胞や組織がどれだけ老化しているか、または若い状態を保っているかを示すことができるため、欧米では既に数多くの事業者から一般向けの検査が提供されています。


*7 ロバストネス:

ある計算方法やモデルがデータ中の少数の変わった値(異常値や外れ値)に強いという性質を指します。これにより、結果が大きく揺れにくいという特徴があります。さらに、同じ条件で計算を繰り返すと、一貫性のある結果が得られるという点もロバストネスの重要な特徴です。


*8 加齢性疾患:

加齢にともない罹患率や有病率が増加しつづける疾患の総称です。がん、認知症、糖尿病など、ほとんどの慢性疾患や症状の最大の危険因子は加齢と、加齢に伴う細胞・組織の老化であるため、老化の予防や治療により、多くの疾患のリスク低減に繋がることが期待されています。

 

出典元 老いを恐れない社会の実現に向け、株式会社Rhelixa(レリクサ) - 総額4.9億円の資金調達を実施

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